あわててメンテナンス

立ち上げから半年たち、ガラス面に苔が生えるスパンが短くなってきたから(10日ごとくらいに)そろそろフィルターをメンテナンスしなければとは思っていた。で、正月帰省で戻ってきたらボルビの古葉に藻が生えていた、ヤバい。

実は1年くらい前から120cm水槽のサブフィルターES-600の調子がよくない。水槽の調子がなんかおかしいと思うとES-600が止まっていたことが度々。

ESシリーズのエンペラー構造をご存知だろうか。他メーカーは羽式だがES-600は水車のような円盤型。どうもES-600のモーターのパワーが落ちたせいで、エンペラーに空気の気泡が噛んでどんどん空気がたまっていって水を押し出しきれなくなるようだ。とくにうちのシステムはES-600の排水の距離が長いのだが、10年大丈夫だったのが滞りだす原因を考えるとES-600のパワーが落ちたのは間違いない。

気が付かない時は数日止まったままということもザラになってきていたが、昨年初夏にリセットしてからは少しマシになっていた。が、ボクが留守にしていた正月の間ずっと止まっていたもよう、やれやれ。おかげでこのありさま。

2023年1月8日

それから明日すると思いながら5日目、朝水面をみて愕然、油膜(バクテリアの死骸)覆われていた。やっぱりES-600がまた止まってる!よし今からする!

とにかく身支度してコーヒー飲んで早速取り掛かる、気合いだ!

ES-600の調子が悪くなった頃に一応モーターを取り替えようかと考え、サードパーティを探していたが見つからなかった。昔は普通に出回っていたのに。ADAから純正を取り寄せることもできるだろうが高価すぎるし。なので対処として45cmキューブのクラシックフィルター2215とES-600を入れ替える。

ES-600は容量は濾過容量6リットル、水量(分)6リットル。
クラシックフィルター2215は濾過容量4.8リットル、水量(分)8.3リットル。

そう、実はパワーはクラシックフィルター2215の方がある。ただ120cm水槽は少しでも濾過容量がお多い方がいいだろうとES-600をサブに使っていただけ。2215でも問題なし。

余談だが、ESシリーズのポンプはパワーがやや弱く耐久性がイマイチっぽいという話は初期からあった。ただブランド性や見た目がいいし作りは頑丈だから半永久的に使えるに違いないと信じて選択した。ところが現状、本当にパワーは落た。

対してクラシックフィルターはアクアリウムの歴史とともに歩んできた不動な機種、ゆるぎない信頼性。ただボディがプラスチック製だから経年劣化するは否めないだけ。正直、今ならクラシックフィルターの能力で十分だった、コスパ的にも。

さて今日のメンテナンス作業の手順。

1/ES-1200の濾過材をすすいで再設置。

2/ES-600とクラシックフィルター2215の濾過材をすすいで入れ替える。

3/クラシックフィルター2215に外していたエンペラーを組み込んで120cm水槽の設置、作動。

4/ES-600のエンペラーを取り除いてから45cmキューブ水槽の吸水モーターに接続、作動。で終了。

まず120cm水槽のメインフィルターES-1200の濾過槽メンテ。ま、当然最上部の細めパッドはドロドロ。

ただ本来は茶黒になるはずが少し白っぽく濁っている。これはバクテリアの機能が濾過に追いついてない悪い傾向、なるほど。原因はハーフオレンジレインボーが食欲旺盛なこともある。排泄物が多くて不純物の有機成分は過剰。サブフィルターがきちんと稼働すれば状況はよくなるはず。

濯ぎのやりすぎはバクテリアを弱らせるので2回に止めて再設置。稼働後、最初は水が濁るけどすぐに透明になるから心配なし。

次にES-600とクラシックフィルター2215の入れ替え。両方を外して同じく濾過材を濯ぐ。

120cmのサブフィルターはエーハイ サブストラット プロのラージとレギュラーの混合のみ。ろ材固定盤の隙間が大きいので下側には粗目パッドを半分にスライスして敷き、上の固定盤には生ごみネットをつけてサブストラットが漏れない対処。

クラシックフィルター2215は45cmキューブ水槽と並行設置していたので水を吸い上げきれないため、水槽内に吸水モーター(メガパワー9012用)を接続していた。なので2215はプレフィルター状態にするためにエンペラーを取り除いていたため再び組み込み、120cm水槽に設置。さずがのパワー、問題なく作動。

逆にES-600は、エンペラーの物理抵抗をなくすために取り除く。ちょっとバラすのが面倒なんだよね。

濾過材は一番したが粗目パッド1枚、その上にエーハイ サブストラット プロのラージとレギュラーの混合を半分入れ残り半分にネットに入れたエーハイ サブストラット プロのスモール。みっちりスモールを入れているから通水性が悪くならないようあえて細目パッドはのせずにセット完了。

45cmキューブ水槽の吸水モーターに接続。問題なく稼働した、よかった一安心。

あいかわらずギュッと詰まった複雑な機材室。以前の水漏れ事故の教訓から濾過器の下には割り箸で浮かしている。フィルター作動音の共鳴も多少弱めるメリットもあり。

最後に水槽内もメンテ。ガラスの苔を取り、藻は古い葉のみについていたので取り除けば綺麗さっぱり。半日たったら水もドクリア、油膜も翌朝には出なくなった。

涼しくなった秋から想定通りシダやアヌビアスがよく育つようになった。けどまだ下草のクリプトコリネ類はパッとせず、絨毯になるのはやっぱり2年以上はかかりそう。

h_ahli

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