■Vol.045(2010年5/14更新)

通称:ファインリーフ ラオス スプライト 2007
(ラオス産スプライト)
学名:Ceratopteris sp.
科名:ミズワラビ科
分類:シダ類
原産:ラオス

成長形式・増やし方:ロゼット型。葉をトリミングして差し戻したり、葉から発生する無性芽で増やせる。

 

光量 :中〜強
特記 :弱酸性〜中性、軟水〜、CO2添加

育成ポイント:弱酸性で水流の循環がよい環境を好む。とくに新しいソイルでは非常に良好に生育するが、古いソイルで嫌気化すると著しく生育が悪くなる。

 

2007年11月にラオスとミャンマーの国境にて採取されたスプライト。葉はアメリカンスプライトやベトナム産よりさらに細く羽状に分裂し、比較的整った葉を展開させる。

スプライト特有で、葉のどの部分からでも再生可能。茎からトリミングして差し戻せばそこからロゼット状に再生し、葉から発生する無性芽をそのまま大きくさせて子株にし、差し戻すのもよし。

入所当初は全長15cmくらいの整った中株を入手できた。自生地環境の情報は不明だったが、他のスプライトと同じだろうと考えていた(一般種は弱酸性〜弱アルカリ性まで適応範囲が広い)。ところが日がたつにつれて調子が悪くなり、発生した無性芽からの子株がやたら増えて小型化し、それ以上大きくならなくなった。導入した水槽の水質は、ちょうどソイルの弱酸性の効き目がなくなったころで、CO2添加の時間帯によって中性前後であった。そこで試しに一部の子株を弱酸性の水槽に入れたところ、みるみる大きくなる。これに確信をもち、フィルターに水質調整用の粒ピートをセッティングして弱酸性に調整したところ順調に生育しはじめた次第。

密生させるとまるで竹林を彷佛させる一風かわった茂みをつくることができる。ただしピークを迎えると勢いは止まらず、水深45cmにしてもやがて水上葉を展開しはじめる。

やがて大株は劣化の兆候をみせるだろう。すると葉に無性芽を頻繁に発生させ、子株を身にまといながら、いずれ古株の根は枯れて浮きはじめる。 こうなると一旦、すべての株を取り出し、若い株を植栽しなおすことをすすめる。ちなみに下の写真はその状況。右が古株で左が無性芽から成長した若株。サイズの目安は、中央のピンセットが全長30cm。

スプライト系には上記のような世代交代のサイクルがあり、また大型化する過程では明るいスペースへ範囲を広げて前景部分に影をつくりかねないことから目配せが必要。やや手がかかるが、踏まえてきちんと管理さえすればそのぶん、こたえてくれる魅力のある水草だ。若い株が成長しはじめる姿はまるで5月の新緑のごとく生命力に満ちあふれ、清々しく、なにものにも代えがたい美しさがある。h_ahli

 

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