■Vol.036(2010年4/7更新)

通称:ウォーターローン スプーンリーフ
(ウトリクラリア ヘテロセパラ)
学名:Utricularia heterosepala
科名:タヌキモ科
分類:双子葉
原産:フィリピン・パラワン島

成長形式・増やし方:匍匐型。はいながら成長し、枝わかれする。トリミングして差し戻しても増やせる。

 

光量 :強
特記 :弱酸性〜、軟水〜、CO2添加

育成ポイント:弱酸性、CO2添加、強光下の環境でソイルの底床でよく育つ。葉がやわらかいので食害にあいやすく、ヤマトヌマエビや巻貝類の導入はひかえた方がよい。小型のエビでは問題ない。

 

フィリピンのパラワン島などに自生するミミカキグサの1種。水中化するミミカキグサにはウォーターローン(アミメミミカキグサ)などあるが、種類によって大きさは少し変るが細葉のものばかりだ。しかし本種はシャモジのような楕円の葉でグロッソスティグマの趣がある。

葉の長さは光量やCO2添加量によるが7〜20mmくらい。質感は薄くてとてもやわらかい。ランナーで匍匐しながら増殖。食虫植物なので、当然、食虫するための袋を葉の裏や根につけるが、表面的にはわかりにくい。

本種に限らずウォーターローンの類は植栽よりしばらくは生育が遅い。順調にいけば1カ月ほどで増殖に拍車がかかる。

CO2添加が十分な環境で密生すると葉は大きくなり、やがて花のつぼみを出しはじめる。しかし、水中ということもあってか白っぽくて未発達なため、完全な開花にまでいたらないようだ。

本種は2006年3月に入手。当時はまだ水草として出回っていなかった。私は食虫植物好きな方が水中育成を試みたものを偶然、少量譲っていただくことができた。ウトリクラリアというのは、日本ではマイナーな部類。しかし花がとても可憐で美しいことから、日本にも少ないながら収集家はいる。うかがったところによると、チェコの業者が取り扱うウトリクラリアは250種以上あるといわれ、様々な色や形の花が楽しめるらしい。ちなにみ本種ヘテロセパラは青い花を咲かせると聞いていたため挑戦し、入手より翌年の夏には咲かせることが出来た。


他に水中育成が可能だと思われるウトリクラリアには、「ディコトマ」「ウリギノーサ(ムラサキミミカキグサ)」「ビフィダ(ミミカキグサ)」と聞いた。これらは軽く水没しても問題ないようなので、水槽でも育生できるかもしれないということだ。

現在、水草として入手すると高価なのだが、園芸種で販売される水上葉のポットだと比較的安価なようだ。h_ahli

 

GRASSY AQUAの文章および画像の無断転載は一切、禁じています。内容を引用等される場合は必ずご連絡ください。
メールは、ao★grassyaqua.com(★の部分を@に変えてください)
COPYRIGHT (C) GRASSY AQUA ALL RIGHTS RESERVED.