■Vol.023(2009年2/3更新)

通称:バコパsp.ギニア
学名:不明
科名:ゴマノハグサ科
分類:双子葉
原産:ギニア

成長形式・増やし方:匍匐型。はいながら成長し、枝わかれする。トリミングして差し戻しても増やせる。

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光量 :強
特記 :弱酸性〜、硬水〜、20〜28度、CO2添加

育成ポイント:前景草として匍匐させるには、強光量 、CO2添加を多めがよい。水中葉はやわらかいので、大型のエビ(ヤマトヌマエビ)による食害に注意。

 

本種の学名は同定されていない。経緯も不明である。ただ、2006年1月のギニア便にて「バコパsp.ギニア」のインボイスで水上葉(花付き)が入荷された記録がある。その件につて調べてみたのだが、本種と関連しているのかは結局、突き止められなかった。とはいえ、可能性はある。

ちなみに本種は「リンデルニアsp.ギニア」と混同されるようだ。「リンデルニアsp.ギニア」と呼ばれるものは、水上葉で過去に何度かリリースされているのだが、本来、明らかに別種である。また、水中育成が困難であり、現在、維持されて残っている可能性は低いという。今後もし本種が「リンデルニア」と同定されれば別だが、現状では混同されないよう、ご注意を。

 

やわらかでしなやか、
そして強い。

葉は羽状、ライトグリーンでやわらかく、直径2.5cm前後の輪を形成する。葉の羽状の形状は、光量やCO2添加量等の環境によりやや変化がある。基本的にはだいたい写真の程度だが、さらに切れ込みが深く細く密になることもある。

成長は早く、おおよそ水草育成しやすい条件下であれば問題ない。しいていえば、強光、多めのCO2添加、水草育成に向いたソイル、弱酸性・軟水、水温26度が最も順調に成長する。好条件下であれば、低く密生することから前景によい。増殖は前景に使用できる有茎草の典型的なスタイルで、根元付近からのわき芽が基本となり、その新芽が匍匐しながら根をおろし、そこからまたわき芽をだしていく。

水深はなるべく浅い方が低く密生しやすい。水深が深くなるにしたがい、条件にかかわらず縦に伸びる傾向が強くなる。経験上、ベーシックな60cm水槽くらいまでならば、低く育成することができると思う。水深が深くなったり、他の水草の影となりやすい環境ならば、中景あたりに群生させる配置がよいだろう。

 

私が本種を入手する前に「気難しい面がある」という噂をよく聞いた。突然、絶えたりすることがあるというのだ。はじめはおっかなびっくり扱っていたが、長期にわたって様々な条件で育成してみたところ、特性をつかめば逆に扱いやすい種だと思えるようになった。弱々しい草体の反面、地中では似付かわしくない丈夫でしっかりとした根を張る。こうなると根元からトリミングしても再生するくらい、雑草のしぶとさがある。

このことから根の状態が大変重要だと考えられ、「気難しい」要因になると思われる。例えば、植栽直後、もしくは植栽から間もない場合、水中の草体が順調に成長しているように見えたとしても、地中の根の成長はまだ不十分かもしれない。そこへ急激な水質や環境変化がふりかかった場合、活性をささえる根が貧弱ならば、耐えられずに根元から溶け、草体がプカプカと水面に浮く羽目となるのだ。とくに新しいソイルに植栽した場合によくある。対策は、とにかく水質の安定維持につきる。新しいソイルの環境ならば、水換えを多くして対処する。根元が溶けて浮いても、めげずに差し戻しているうちに水質が安定してくれば必然と根が張りはじめる。

それともうひとつ、CO2の依存性が高いと思われる。これは、1週間ほどCO2ボンベが空になっていた事故で大半を溶かしてしまったことによる。ただ、上記の根張りの需要性を踏まえると、CO2切れは相乗的に原因となったのかもしれないが、いずれにしても要因の一つではあるだろう。

GRASSY AQUAでは本種を前景向きとうたっているものの、他の匍匐型前景草とは少し違う趣がある。底床を這いつくばりながら絨毯のように密生する感じではなく、低いコロニー(群落)をつくる。それは明るく美しく、やわらかでしなやか、やさしい印象なのに、実は強い。根本には正にしっかりした根があるからだ。…ん?これじゃ、まるでタイプの女性だな(笑)。文/h_ahli

※もし、入荷の経緯をご存知の方がいらっしゃればお手数ですが教えてください。お願いいたします。

 

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