■Vol.021(2008年6/6更新)

通称:モスsp. ローライマ産 ティアングロ
学名:
科名:
分類:蘚苔類
原産:ブラジル北部ローライマ

成長形式・増やし方:枝わかれ型。トリミングして石や流木に巻き付けたりして増やせる。

 

光量 :低〜強
特記 :特記 :弱酸性〜弱アルカリ性、軟水〜、22〜28度、CO2添加

育成ポイント:仮根をよく出し、流木や石などに着生させやすいため、ウイローモスのように、やがて溶けてしまう綿のミシン糸等で巻くとよい。光が弱めだと三角(ティアングロ)状に枝別れするが着生力が弱くなり、強光下では着生力と匍匐性が強くなり、しだれるように群生する。

 

着生力が強く、しだれるように群生するモス。

「ティアングロ」とは三角形の意味で、枝別れする特長からだろう。ただ南米ウイローモスほど密な三角形は形成しない。この通称はインボイス(商品の送り状名)からなのか、販売店がつけたものなのかは不明。また、私がはじめてみかけて入手したのが2007年4月であるが、初期入荷のものかは不明。ローライマ産で出回ったモスは他にも確認しているため、通称にある「ティアングロ」は省略しないようにしたい。

 

特長

葉はウイローモスよりもやや大きい印象で平面的に整列し、硬めでごわごわした質感。ティアングロの名の通り、三角状に枝別れする特長だが、あまり整った形成をせず、環境によって群生形体がいくぶんかわる。

仮寝をよく出し、流木や石などに着生しやすい。着生するまでの時間もあまりかからない。条件がよければ2週間ほどで着生するのを確認できた。水質は弱酸性〜弱アルカリ性までと広い適応力がある。育成に必要な光量は、弱めだと三角(ティアングロ)状に展開しやすい傾向があるようだ。ただ、次第に間延びしてまとまりがなくなり、着生力も弱くなる。本来のうつくしさをえるには強光下で育成するとよいだろう。三角葉の特長はなくなるものの、匍匐性と着生力が強くなり、しだれるように折かなりながら群生していく。

 

強光下では比較的、整って群生する観があるため、流木を覆ってしまうようなレイアウトよりも、アクセントとして着生させる方が本種の特長を生かせると思う。落ち着いたしっとりした雰囲気をかもしだしてくれるだろう。文/h_ahli

 

[特別追記]着生植物について

水草図鑑や関する書物・資料には、シダやモスの特長をさす箇所で「活着」という言葉がよく使われています。しかし、実は正確な表現ではありません。本来「活着」とは、挿し木・接ぎ木・移植などした植物が、根づくことをさす園芸でよく使われる用語です。シダやモスの特長に対しての正しい表現は、

[着生(ちゃくせい)]他のものにくっついて生活すること。

[着生植物(ちゃくせいしょくぶつ)]木や石に着生する植物のこと。

といえます。また、モスに関しては、着生する根にあたる部分は、正確には『仮根』といいます。

[仮根(かこん)]蘚苔類や藻類などに生える細い根状の組織をいい、他のものへの付着や栄養分の吸収の役目をする。

植物の特長をさす表現なので、GRASSY AQUAではなるべく正確に正していきたいと思います。 ※GRASSY AQUA内の過去の文章には「活着」が使用されていますが、徐々に訂正して『着生』に統一していきます。ご了承ください。

 

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