■Vol.019(2007年11/12更新)

通称:パンタナル ドワーフマヤカ
学名:Mayaca sp. (from Pantanal)
科名:マヤカ科
分類:有茎草
原産:ブラジル パンタナル湿原

成長形式・増やし方:縦のび型。水中や水面 に向かって成長。トリミングして差し戻すことで増やせる。

 

光量 :中〜強
特記 :弱酸性〜中性、軟水〜中硬水、22〜28度、CO2添加

育成ポイント:弱酸性、強めの光量でCO2添加と通常の南米産水草が好む環境下であればとくに難しくはない。ただ導入初期に少しだけ気難しい面をみせることがある。初期のソイルの場合や環境変化のストレスが原因だと思われるが、根元付近から枯れることがあるのだ。しかし一旦なじめば、トリミングにも強く、差戻しにも気を使わなくてもよくなる。先端が白色化しはじめたら鉄分補給が有効。

 

マヤカは地域違いで様々な種類がある。中でも小型なドワーフマヤカにはサンパウロ産も知られるが、より小型なのが本種のパンタナル産である。ちなみにさらに小型なものにスレンダーマヤカがあるが、こちらは細すぎて容姿が紐状にしか見えず、レイアウトには使いづらそうだ。

マヤカ自体はオーソドックスな南米水草で、本種もパンタナル湿原では普通にみられる種。ややクセがあるものの育成そのものは難しくはない。近年の小型水槽ブームによって小型水草は人気があるが、にもかかわらず意外にドワーフマヤカは流通量が少ない、なぜだろう。

 

特長

とにかく小型で、輪は8〜10mm程度。右写真でいうと、手前は前景草であつかわれる小型のインディアン クラススラ。本種が小型に見えるくらいである。

葉はやわらかく半透明のライトグリーンでややカールする。マヤカは細葉が特長的だが、通常の種と比べると比率的に本種は葉幅が広いのが特長で、なんとなくパールグラスに似ている。しかし茎がしなやかなことから、よりやわらかい印象だ。それは密生させてもややまとまりにかける欠点となる。小型水槽の方がまとめやすく、サイズ的にも向くようだ。

弱酸性で強めの光量、CO2添加とソイルの底床等と、通常の南米産水草が好む環境下であればとくに育成は難しくはない。トリミングをすることで脇芽をよくだし、成長はややゆるやかながら増やすのも簡単である。

 

ただ導入初期に少しだけ気難しい面をみせることがある。とくにセット初期のソイルの場合や環境変化のストレスが原因だと思われるが、枯れることがあるのだ。ただ環境になじんで成長をはじめれば、そうした心配もあまりなくなる。

また、栄養不足になると頂芽が白色化しやすい。しっかりとした根をもたないことから、こうしたタイプは底床肥料よりも液肥が有効である。とくに鉄分補給は即効性がある。

ちなみに水上では、葉はさらに小さくなって匍匐して成長する。そのため水中の方が増やすことに向くことと、ややおだやかな成長や若干気難しい面がある等が、ファームの生産や需要をやや少なくさせる原因なのかもしれない。

そもそも私はパールグラスの代用として本種に着目したのがきっかけ。パールグラスは中硬水を好むことから、とくにセット初期のソイルの底床にはあわないし(極度の軟水となるため)、密生してくると根元が枯れて本体が浮いてしまう欠点がる。ちなみに中硬水を好む水草は、ソイルのセットから1カ月後くらいだとなんとか育成できるようにはなるが。ところが本種は想定外にやや気難しい面があったことから別の意味で気をつかうし、草体がしなやかなことから水深がある水槽向きではなかった。しかしまぁ、小さいながら見栄えのする容姿。小型水草水槽のレイアウトで後景にまとめて植栽すると、マクロ的な水景を表現できるメリットとなる。文/h_ahli

 

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