■Vol.018(2007年10/18更新)

通称:ミゾハコベsp. ラトナギリ
学名:Elatine triandra sp. (from Ratnagiri )
科名:ミゾハコベ科
分類:有茎草・対生
原産:インド西部 ラトナギリ

成長形式・増やし方:匍匐型。はいながら成長し、枝わかれする。トリミングして差し戻しても増やせる。縦に延びた場合はトリミングして差し戻すこともできる。

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光量 :強
特記 :弱酸性〜中性、軟水、22〜28度、CO2添加-中

育成ポイント:環境によって葉が小さく丸みをおびたり、細く大きくなったりと変化がある。高光量下が望ましく匍匐して生育することから前景向き。条件によっては縦に成長。育成は簡単だが気難しい面を持ち合わせ、トリミングや水質の変化などの極端な刺激によって溶けるように枯れることがあるため、気をつけて扱った方がよいだろう。また、葉がやわらかいため、大型のエビ(ヤマトヌマエビ)の食害に注意。小型のエビでは、とくに問題はない。

 

インド西部ラトナギリ産のミゾハコベ。とても高価なものだったが2006年あたりから専門ショップで増やされたものがだいぶ値が下がったことで徐々に広まる。さらに一般ユーザーが増やしたものが2007年初旬あたりからよくオークションに出品されるようになったことから、流行の兆しがみえたのだが…。

 

特長

艶やかなライトグリーンがとも美しい。高光量下では匍匐して成長することから前景に向く。サイズや葉の形状が環境や条件によって変化がみられるのでおもしろい。

匍匐して生育する時は葉はだいたい小型に展開し、丸みをおびたダイヤ型の葉で、輪は1〜1.5cmくらい。葉が大きく展開しはじめると形状は細くなり輪は2cmくらいにまでなる。葉が大きくなるのは、縦に成長しはじめた傾向のようだ。

 

増殖のスタイルは、匍匐しながらわき芽をだして増えることから、密生しながらコロニーを形成していく。そしてそのコロニーは次第にまわりに広がりながら範囲を大きくしていく。

 

育成環境について

ソイルとの相性が非常によい。おそらく泥土状の場所に自生しているのだろう。とくにソイルのセット初期の満遍なく栄養分を含んだ底床と、そのフミン酸による効能での弱酸性の環境であれば、ほんとうによく育つ。写真のように、一旦勢いがつくと無敵に思える。とろこがこの様子に反して若干、気難しい面を持ち合わせている。トリミングを多くしすぎたり、大幅な水換え等による急激な水質の変化により、溶けるように枯れはじめることがあるのだ。過密化した時の根元付近でもみられるが、この場合は光量不足が主な原因(右写真参照)

 

左写真のように葉が細長く大きくなるのは、縦に成長する時の傾向だ。この写真の例は、まだ底床セット初期なことや高光量、CO2添加が多すぎる等、環境がよすぎることと、匍匐するスペースがなくなったことで上向に成長し、頂芽の葉が最大限に大きくなったのだ。ちなみにこの性質を利用すれば、前景と後景のつなぎや中景に配置することもでき、左写真もそれを意図した。

また、低光量下やなにかしら条件が整っていない場合、貧弱に縦に成長するようになるので、環境改善のサインとなるだろう。

 

管理のポイント

前景を絨毯状に使用した時の管理は、過密化する前にできるだけ早い段階で、少しづつ気になる枝をカットするようにする。一気にトリミングすると、大概、溶けるように枯れていくからだ。上記でトリミングの刺激に弱いという表現をしたが、実際は、成長のエネルギーが頂芽に集中していることから古い部分の再生が苦手なのではなかろうか。なぜなら、トリミングした頂芽を差し戻せば難無く根づき、植栽当初と同じ成長をくりかえす。なので、過密化した場合の処理としては、一旦、ずべて抜いたあと、活力のある頂芽の部分を3〜4cmにカットして差し戻すとよいだろう。

このように、ややクセのある水草なことから、通常の水草と同じように管理してしまうと扱いにくい水草の類となる。育成が簡単なわりに、思ったほど流行が先細りになってしまったのは、こうしたことからであろう。最低限、ここに記載したちょっとしたクセを踏まえれば、長く付き合える水草になると思う。文/h_ahli

追記/本種はほとんど情報がなく、あくまでも私の経験に基づいたスペックや育成方法を記載していますので、もしかしたら誤りや勘違いがあるかもしれません、あしからず。

 

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