■Vol.009(2007年7/20-11/9更新)

通称:アラグアイア レッドロタラ(オレンジ ロタラ)
学名:Rotala sp.(from Araguaia/Orange form)
科名:ミソハギ科
分類:有茎草・対生
原産:ブラジル アラグアイア

成長形式・増やし方:縦のび型。水中や水面 に向かって成長。トリミングして差し戻すことで増やせる。

 

光量 :強
特記 :酸性〜弱酸性、軟水〜中硬水、20〜28度、CO2添加-強

育成ポイント:光量やCO2が不足すると縮小化してしまう傾向がある。また、肥料分や微量元素不足は色落ちするため、底床肥料や鉄分補給は有効である。水深が浅い方が本来の美しい姿をみせてくれやすい。

 

特長

丸みをおびた楕円の葉は、下葉のライトグリーンから頂芽にかけて黄色、オレンジへと、やわらかい赤みを帯びる南米産のロタラ。葉はやや硬めで、葉幅5〜7mm、葉長7〜10mm程度とかわいらしいサイズ。葉の形状はシンプルだが、頂芽付近の色づく葉の表面は、調子がよいとやや凸凹となり、おもしろい垂直に成長し、成長する茎からはほとんどわき芽を出さない。

 

成長は比較的ゆるやかな部類。通常の有茎草と同じく、トリミングで頂芽を差し戻すことで増やせるし、元株からは、頂上の対生の葉のわきからそれぞれ新芽がでてくる。普通だと、こうしたトリミングによってボリュームが増し、豊かな茂みをつくるところだが、本種は光量が不足してきたり古葉になった下葉を落とす傾向がある。そうした場合は、一旦、差し戻した方が鑑賞価値が高まるし、活力も取り戻す。

植栽は、ある程度、間隔をあけて葉に光が届くようにした方がよい。できたら葉のサイズを考慮して、葉があまり重ならない程度の間隔で1本づつ植えるとよい。根は比較的早くはえはじめ、その後、頂芽の成長がはじまる。

また意外と丈夫な面もあり、調子をくずしても水質、光量、CO2添加などの環境面を補正してやることで持ち直すことがあることから、個人的には難しい水草の部類ではないと思う。

彩りのある小型種ということから、どちらかというとポイント的に使われがちだが、群生させると色彩のグラデーションが大変美しく見ごたえがある。成長がゆるやかなことと、小型であまり背が高くならない特長をいかし、小型水槽なら中景〜後景にとてもぴったりだろう。中型水槽以上なら中景あたりに茂みをつくるのもいい。

 

「アラグアイア レッドロタラ」という呼び名で通っているが、過剰に条件が整わない限り真っ赤になるほどでないため、別名の「オレンジロタラ」の方がしっくりくるように思える。ただ、本種「アラグアイア レッドロタラ」の地域違いで「サンパウロ オレンジロタラ」というよく似た種があり、こちらはあまり赤みを帯びないことから「オレンジロタラ」と呼ぶのがピッタリなため、本種はやっぱり「アラグアイア レッドロタラ」として区別した方がよさそうだ。ここでも通称につく「アラグアイア」や「サンパウロ」といったロカリティ(採集地名)が重要なことはいうまでもない。ちなみに「アラグアイア レッドロタラ」と「サンパウロ オレンジロタラ」は同水槽に植栽すると育成条件次第では区別がつかなくなるため注意が必要だ。文/h_ahli

 

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