■Vol.008(2007年7/6-2008年5/23更新)

通称:インディアン クラススラ(クラッスラ、ススメハコベ)
学名:Microcarpaea minima(Koenig)Merrill
科名:ゴマノハグサ科
分類:有茎草・対生
原産:東南アジア、インド

成長形式・増やし方:匍匐型。はいながら成長し、枝わかれする。トリミングして差し戻しても増やせる。縦に延びた場合はトリミングして差し戻すこともできる。

 or

光量 :中〜強
特記 :弱酸性〜弱アルカリ性、硬水〜中硬水、20〜28度、CO2添加-強

育成ポイント:導入直後は成長していないようにみえるが、根がしっかりはると成長は早くなる。導入時は少量からでもよいだろう。前景をキレイな絨毯に仕上げるためには、強光量 、CO2添加強、できたら底床は新しいめのソイルが望ましい。注意点は、小型種なため、大型のエビ(ヤマトヌマエビ)との同居はさけるべき。食害にあったり、抜かれたりする。ミナミヌマエビやレッドチェリー、ビー等の小型のエビでは、とくに問題はない。

 

クラススラには「インディアン」「ヘルムシー」「アクアティカ」「カンタン(最近はまったくみないが)」等とつくものと、ただの「クラススラ」というものがある。「クラススラ」とあるだけのものは、オーストラリア・ニュージーランド産で、やや低温を好み、水中での匍匐性がないため中景や小型水槽の後景に向く。以外の種はほとんど水中で匍匐性があり、前景〜中景に向く種だといえる。それぞれは、葉幅や葉長等のサイズの違いで区別がつくといわれているが、育成条件によってサイズや特長が正常でないと、はっきりいって混在させたら見分けが難しい。頼りは、入手時につくサブネーム(ロカリティ/採集地名、ファーム名等)が唯一。外部に流出させる場合は、名前の明記に注意してほしいと思う。

 

特長

艶やかなライトグリーン。水中育成でのサイズは、葉幅1〜1.5mm、葉長8〜10mmほどの対生葉。匍匐性のある前景に向く小型種だ。ただし、匍匐性をいかすためには強光量、CO2添加は必須条件で、さらに底床の肥料分も大きくかかわる。条件が満たされない場合、縦方向にのびる傾向がある。

 

根が十分はると成長は早くなり、空いたスペースを埋め尽くすように増えていく。植栽の本数が少なくても、枝別れしながら匍匐して増えることから、スペースに対して均等な間隔で植えてやればよい。整った環境であればキレイなライトグリーンの絨毯をつくっていくだろう。過密化し、匍匐するスペースがなくなると必然的に縦方向をめざすようになるため、前景として厚くしたくない場合は、トリミングによって管理することになる。

 

"成長が遅い" "縦にのびてしまう" "育成が難しい"?

まず"成長が遅い"という問題について。本種の育成には根が重要なポイントとなる。そのためトリミングした根のついていない株の植栽直後は表面的には成長が止まっているかのようなのである。しかし根が生え成長する数週間後になると、嘘のように活発に新芽を延ばしはじめる。

次に"縦にのびてしまう"について。根付いて頂芽がいくぶん縦に成長をはじめると、根元付近から新しい脇芽がでてくるはずだ。元株本体は自ら匍匐はせず、脇から出た新芽が匍匐しながら成長し、次第に放射状に枝別れしながら増殖していく。

けっきょく、うまく匍匐しないのは、強光量にする、CO2の添加量を多めにしてみる、底床の養分は十分か?と必要条件を整えてやる他はない。"育成が難しい"と言われる問題は、条件を満たせない場合の話しだ。

夏場の高水温(28〜30度)になってもよく成長しつづけていることから、水温に関してはあまり神経質ならなくてもよいだろう。小型水槽ならば、冬場の保温にシートヒーターにより底床から保温するとよく成長する。

 

→写真は60cm水槽での使用例。前景に「インディアン クラススラ」と「グロッソスティグマ」を混植栽し、自然観を演出した。両端に彩りとして、同じく小型で匍匐性のある「ゴイアス ドワーフロタラ レッド」。2002年8月に撮影。

前景草としてとらわれず、いずれ縦に成長することを踏まえてレイアウトに使用するのも面白い。例えば石組レイアウトのように前景草をメインにする水景では、「インディアン クラススラ」を後景部分に植栽することで、下草主体の水景ながら立体的な表現が可能になる。また、小型水槽の後景としても、そのコンパクトなサイズによりバランスがよい。たとえ育成条件が整っていなくても逆手にとったアイディア次第で活用できることもある。文/h_ahli

 

GRASSY AQUAの文章および画像の無断転載は一切、禁じています。内容を引用等される場合は必ずご連絡ください。
メールは、ao★grassyaqua.com(★の部分を@に変えてください)
COPYRIGHT (C) GRASSY AQUA ALL RIGHTS RESERVED.