■Vol.002(2007年6/10、9/21更新)

通称:ミクロソリウムsp. (ミクロソラムsp.)スモールリーフ
学名:Microsorium sp.
科名:ウラボシ科
分類:シダ
原産:東南アジア

成長形式・増やし方:活着性、匍匐型。はいながら成長し、枝わかれする。根茎をトリミングすることで株分けする。また、古い葉から発生する子株を独立させることでも増やせる。

    

光量 :低〜強
特記 :弱酸性〜弱アルカリ性、CO2添加なし可

育成ポイント :水生シダの中でも成長が早い部類で活着性が強い。流木や石に針金等で固定すれば2〜4週間ほどで活着するだろう。また、ある程度、環境(水質や光量)に順応するため、あつかいやすい。注意点は、水温が30度以上をこえる夏はシダ病に気をつけること。シダ病の予防は、過密を避け、通水性をよくすることだ。もし、シダ病になった場合、発病した葉はすべて根元から取り除くこと。少しでもうつったと思われる葉でも容赦しないように。場合によっては、葉を全部カットしてしまうくらいの覚悟で対処してほしい。根茎さえ生きていれば、通常温度(26度前後)にもどる秋には、復活する可能性が高い。

 

長期維持しても葉が大きくならない小型のミクロソリウムで、葉の長さは大体6〜8cmくらい。条件がよければ10cmくらいになるが、葉そのものが大きくなるというより光を求めてやや茎が長くなるという感じ。それでも通常のミクロソリウムに比べれば大変コンパクトである。

葉はエッジがなめらかでウエーブもほとんどない。表面は凹凸が少なく、セミナローリーフとよばれるタイプに近い形状だ。明るいライトグリーンの色合いは小型といえど存在感があり、水槽内を華やかに色どるだろう。

 

成長が遅いといわれるシダだが、ミクロソリウムの中でも比較的、成長が早い部類のようだ。活着性も大変強く、条件により2〜4週間程度で活着可能なため、一時的に固定する見苦しい針金等もわりと短期間ではずすことができる。

左の写真は、ポイント的にサイズの違う株を配置したレイアウト例。ちなみに右上の大きな株が最大限に育った株。小型の株もそれぞれの環境に適応したサイズへ、いずれは成長していくだろう。

 

中光量や他の水草のやや陰になるくらいで育成すると通常の特長で成長するが、強光量・CO2添加・通水性がよい等と条件のよい場所で育成すると葉は最大限にまで成長する。すると、あまりはっきりしなかった表面の凹凸もしっかり出て、葉の裏にソーラス(胞子嚢群)が確認できるようになる。ただ、色そのものは相変わらずきれいなライトグリーンのままで、とくに濃くなったりはしない。

右の写真は比較的条件のよい環境で育成したものだ。

 

逆に低光量でも極端に悪い環境でなければ育成できる。ただ成長はややゆるやかになり、根茎も細くなり、葉は小型化して過密的に密生してくる。子株から育成する場合は条件下に適したサイズに成長するが、一旦、最大限にまで大きくなった株を小型化させる場合は、あらかじめ大きめの葉をトリミングした後に小型の葉が展開してきたら、さらに目立つ大きめの葉を順次取り除いていくとよい。

右の写真は、子株を小型流木に活着させ、低光量下で育成したもの。大変コンパクトに成長しつづける。

 

このミクロソリウムsp.スモールリーフは環境による成長の特性をいかすコツをつかめば、アイディア次第で、水草レイアウトへの用途はさらにひろがるのではないだろうか。文/h_ahli

 

GRASSY AQUAの文章および画像の無断転載は一切、禁じています。内容を引用等される場合は必ずご連絡ください。
メールは、ao★grassyaqua.com(★の部分を@に変えてください)
COPYRIGHT (C) GRASSY AQUA ALL RIGHTS RESERVED.