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[技能]水質の基本
(2008年7月25日-2010年7月1日更新)

■水質ってなに

アクアリウムでいう水質とは、水草や生体が生育する環境ベースのことでしょう。それは、自生していた環境を水槽内に再現するデータです。もっと詳しく説明しようとすると、自生地の特性や、構成するいろんな元素や化学式が登場し、どんどんややこしくなってしまう…。そこでプロセスを割愛した無茶な結論を思いつきましたよ。「試薬のラインナップが水質を司る項目(条件)」と考えたらどうですか、簡単でしょ。(こんな解説でよいのだろうか…、苦笑)

日本の水道水は他国とくらべると幸いキレイで比較的安定しています。そのため基本となるチェック項目は、塩素、pH、硬度くらいなものです。塩素は中和剤を使用すればあっけなく除去できる。あとは水槽セット初期を除き、日常管理では最低限、pHを管理するくらい。ただし、使用しているレイアウト素材(流木、石、底床)によっては全硬度を高くしてしまうので気をつけなければなりません。

 

■主な水質試薬

試薬
検査内容
目的
pH
水素イオン
底床やレイアウト素材、CO2添加量によっても変化する。育成する生体や水草の自生地のpH値にあわせる目安となる。
硬度(TH or GH)
カルシウム硬度とマグネシウム硬度の合計量『全硬度(総硬度)』 育成する生体や水草の自生地の硬度にあわせる目安となる
NO2
亜硝酸
アンモニアNH4から変化してできる亜硝酸は、水槽セット初期やろ過能力が悪い時に発生する。濃度が高いと生体や水草の生理機能に障害をもたらす。とくにエビは敏感
NO3
硝酸
亜硝酸NO2から変化してできるのが硝酸。毒性はほとんどない。この段階では水草に吸収されるようになっている。しかし、吸収の許容範囲を超えて濃度が高くなると藻類の発生促す原因となる。
CIO
残留塩素
換水時の水道水による残留塩素の濃度。雑にあつかいがちだが、濃度が高いと水槽環境を支えるバクテリアや微生物等に障害をもたらす。
COD
科学的酸素消費量
酸素と反応しやすい物質量(有機物)を測定する。濃度が高いほど水が汚れていることなので、ろ過能力の状況把握や換水の目安になるだろう。

 

■基本となるpH値とは

一般的なpH値
酸性 〜3.0
弱酸性 3.0〜6.0
中性 6.0〜8.0
弱アルカリ性 8.0〜11.0
アルカリ性 11.0〜

一般的なpH値では上記の表となります。しかし、どうゆうわけかアクアリウムで適用される数値分けは少し違うんですよね。

アクアリウムで適用されるpH値
酸性 〜6.0
弱酸性 6.0〜7.0
中性 7.0
弱アルカリ性 7.0〜8.0
アルカリ性 8.0〜

となるんです。というか昔からこんな感じです。混乱しないようにやはり下段の「アクアリウムで適用されるpH値」を基本とすることにします。

 

■全硬度について

日本での単位は、昔はドイツ硬度(dH=gH)で表していましたが、現在はアメリカ硬度(ppm)が使われています。1ppm=1mg/Lとなります(ちなみにドイツ硬度では約0.056dHにあたる)。

※全硬度:水中のカルシウムイオンとマグネシウムイオンの量を、これに対応する炭酸カルシウム(CaCO3)の量に換算して水1リットル中のmg数で表す(単位:mg/L)。

では、WHO(世界保健機構)の飲料水水質ガイドラインからいうと

WHO基準の全硬度(mg/L)
軟水 0〜60
中硬水 60〜120
硬水 120〜180
高い硬水 180〜

ところが一般基準とされる表記では、

一般基準の全硬度(mg/L)
軟水 0〜100
中硬水 100〜300
硬水 300〜

んー、なぜこんなに違うのだろう。実は他にも値の違う数値区分もありました。どうも硬度の基準は統一されていない感じ。こうなるとアクアリウムでの硬度の定義はいったい…。それと気になるのが日本での全硬度の単位はアメリカ硬度が使用されていること。なぜなら試薬を販売するアクアメーカーはヨーロッパにならっていたり輸入されているものがほとんどなので、単位がドイツ硬度で「gH(dH)」なのです。

とまあ、このページを執筆する成り行きで(下記で水道水について記載する上で踏まえるべく意味でも)上記の表を記載しています。しかし通常では、アクアメーカーの試薬を使って測定し、付属する表を参照すればそれが結果で問題ないです。だからちょっとよけいな情報ですね、少し突っ込みすぎました。記憶の余地があれば、一応、雑学としてどうぞ(笑)。で、基本となる「アクアリウムで適用される全硬度」は次の通りです。

アクアリウムで適用される全硬度(gH)
軟水 〜1
中硬水 2〜5
硬水 5〜

 

■水道水について

その水草を水槽で育成する水、もとは水道水ですが、各地によってかなり数値が違うようです。しかも同じ都道府県内でも貯水池によっても違いますし、季節によっても変ります(とくに塩素や水に溶け込む気体の量)。全国でどのくらい違うのか一例として、かるーく調べて下記表にしてみました。あくまでも参考程度に。

地域
pH値
硬度(mg/L)※
北海道札幌市
6.9
30〜90
山形県酒田市
6.3〜7.0
24〜52
新潟県加茂市
7.1〜7.4
11〜47
千葉県
6.8〜8.0
28〜120
東京都
6.8〜7.2
80〜100
大阪市
7.5
35〜45
広島県広島市
7.3
19.2
香川県高松市
6.96〜7.8
75〜99
福岡県福岡市(私のマンション)
7.3〜7.6
40
沖縄県
7.4〜7.5
31〜143

※全硬度:水中のカルシウムイオンとマグネシウムイオンの量を、これに対応する炭酸カルシウム(CaCO3)の量に換算して水1リットル中のmg数で表す(単位:mg/L)。

表内は、主な都市と極端に差があると思った地域を抜粋しました。いかがですか?全体的まとめるとpH6.3〜8.0、「アクアリウムで適用されるpH値」からすると弱酸性〜弱アルカリ性。硬度については11〜120mg/Lというところで、「アクアリウムに適用される全硬度(gH)」からすると約0.6〜6.7gHまでと軟水〜硬水。どちらもじつに幅広い範囲だったのですね。

私たちが育成する水草は自生地にもよりますが、多くは弱酸性〜中性、軟水〜中硬水を好むものが大半でが、個人的な実感でいうとpH5.5〜6.5、硬度1gHくらいがたいがいの水草がバランスよくもっとも健康的に生育する域だと認識しています。うちの地域では水道水がpH7.5前後なため、水槽内はなにがなんでも最低pH6台に調整する努力が必要です。水道水がpH6台の地域があるなんて、うらやましいです。みなさんのところはどうですか?

水質の調整については、こちらへ。

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