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 育成脱落編
[水草検証]ウォーターフェザーとFissidens fontanus(1)
(2008年4月4日更新)

■噂の「ウォーターフェザー」入手(2007年11月上旬)

2007年10月中旬ごろから日本国内で徐々に出回るようになった「ウォーターフェザー」。ホウオウゴケをそのまま小さくしたような羽状の草体は気品があり、その群生はまるでトリミングでしあげたようなフワフワ整った美しいシルエットをみせてくれる。これで人気がでないわけがありません。

ただこの時点で気になるのが活着はしないかもしれないということと原産が不明なこと。つい最近の「ボルビティスsp.ベビーリーフ」でガッカリさせられた経験が頭によりぎます。それでも水草好きの性か自分の目で確かめてみたい気持ちはとめられません。

私が知った時は10月下旬で、すでに第一陣の入荷のものを入手できずに悔やんでました。しかし、とあるショップに問い合わせてみたところ、問屋から再度入荷していただき、11月になってすぐに入手できた次第。私はドーム状に生育した素焼き鉢入りを選びましたが、流木に糸で巻きつけ固定させてものもありました、近頃はシリアネットを使ったマットもみかけます。

←素焼き鉢の直径は6.5cm

 

■素焼きから取り出してみる(2008年1月)

入手からとりあえず、鉢のまま水草ストック水槽の前景あたりに配置し、2カ月ほど様子をみました。入手時は直径5cmほどのドーム状でしたが、その間鉢の縁が見えなくなるくらいにまで大きくなったので、確かに水中で生育するようです。次のステップとして直接底床に埋めることにします。

素焼き鉢には比重のある細かい砂で埋まっています。そこから取り出してみると、根元は束ねて縛り、リング濾材に固定させていました。気になる根元を観察してみましたが、この時点では仮根(※)のようなものは生えていません。当然、砂粒に活着している様子もみられませんでした。

※仮根(かこん):苔類や藻類などに生える根状のもの。ほかの物へ付着したり、種子植物の根のように栄養の吸収の働きをする。

 

■そしてアメリカ産のウォーターフェザー?「U.S. fissidens fontanus」入手(2008年3月2日)

活着しないと思われるウォーターフェザーに興味をなくしかけていた矢先、アメリカ産のウォーターフェザー「Fissidens fontanus」の存在を知ります。本種は流木や石にしっかりと活着するらしいのです。販売は『ウィローモス専門サイト』さんで、是が非でお願いしてわけていただきました。届いたものは、1本1本活着から剥がした状態のもの。第一印象は、「ウォーターフェザー」とまったくかわりません。ただ、長さが短く1cm程度で、なにより根元に仮根らしき茶色の細い糸状が生えたものがあります。

小さめの流木に巻くことにしましたが、迷ったのは糸の選択。溶けてなくなる目立たない色の綿のミシン糸にしようかと思いましたが、完全に活着するまでの期間が読めない。まあ、活着したら取り除けばよいか、ということで無難に釣り糸にしました。(左写真は巻いた直後)

 

■「ウォーターフェザー」と「Fissidens fontanus」は同じもの?

さて、あとは「Fissidens fontanus」が活着するか否かというところでですが、取りあえずこの件は置いておいて、そもそも「ウォーターフェザー」とはなにものかです。そうこうしているうち2008年早々から、いくつかの雑誌で「ウォーターフェザー」と大変よく似た種が取り上げられました。また、ホームページでも有力情報をみつけました。そこで各情報のポイントをなるべく客観的に次にまとめてみました。

[アクアジャーナル2008年2月号vol.148]「THE WORRLD FIELD REPORT/二つのホウオウゴケ属(Fissidens)の物語」より。

AGA(The Aquatic Gardeners Association, Inc.)の記事提供により、「Fissidens fontanus」と「Fissidens zippelianus」のことが記載(うち「Fissidens zippelianus」については混乱するので割愛します)。掲載された「Fissidens fontanus」の写真から容姿は「ウォーターフェザー」にそっくり。その「Fissidens fontanus」についてポイントをまとめると、

・北アメリカ地域に分布。

・アクアリウムの導入のきっかけは、採集流木を水槽に使用した際に偶然、芽吹いたことから。

・石や木に活着する。

・活着するものの形状にかかわらずに増殖するにしたがい、シルエットがドーム状になる。「fontanus」という呼び名には、そのコロニーの形状を“噴水”や“湧水”に例えている。

・愛好家の間では通称「US Fissidens」と呼ぶという。

・掲載写真は、シンガポールのBioplast Fish Shop(System Engineering and Control)という熱帯魚店で撮影されたもの。

 

Web Site[Aquamoss]http://www.aquamoss.net/ より。※了承をとっていないのでリンクはしていません。

インターネットでは、シンガポールのSouth Island Aquamossが運営する「Aquamoss」というサイトがとても参考になりました。「Fissidens fontanus」の紹介ページよりポイントをまとめると、

・Phoenix Mossで分類され、「Fissidens fontanus」とあり、「US Fissidens」とも呼ばれている。

・アメリカとシンガポールのみで入手可能らしい。

・水生である。

・活着性が強く、一度定着すると維持が楽である。

 

Web Site[ウィローモス専門サイトより

アメリカ産のウォーターフェザー「U.S. fissidens fontanus」を紹介していた本サイトの管理人の方から詳しいことをうかがうことができました。ポイントをまとめると、

・紹介している「U.S. fissidens fontanus」は、アメリカのショップから入手したものがマザーである

・アメリカでは他のFissidens種と区別するために「U.S. fissidens fontanus」と呼ばれ、数年前から人気がある。また、「Fissidens fontanus」とは米国起源で、フロリダなどの温暖な地域の清流で採取できるという。

・日本で流通している種と区別するために当初は「アメリカ産のウォーターフェザー」として紹介したが現在は「U.S. fissidens fontanus」と統一している。

・関連情報/近年、シンガポールで容姿では違いのみられない「Singapore fissidens」と呼ばれる種が発見されているが、生育の環境や特長等の正確な情報は不明。この種と日本で販売される「ウォーターフェザー」との因果関係は不明ということ。

[アクアライフ別冊:アクアプランツno.05]「アクアリウムに登場した新しいコケたち」より。

「Fissidens fontanus(Bach.Pyl.)Steud./アメリカホウホウゴケ(US Fissidens)」として紹介され、北アメリカ原産で基本的に容姿の特長と由来を中心にした紹介からなります。ただし、活着するか否かのような生育の特長は記載されていません。一部、上記の「Aquamoss」からの情報提供であることも記載されていました。また、文末にアクアライフ2008年2月号で紹介された「ウォーターフェザー」も本種のことだと、くくられています。

以上から断定できることは、「Fissidens fontanus」とは北アメリカ原産の本種だけを示す名称であるということ。「Fissidens fontanus」=「U.S. fissidens fontanus」「US Fissidens」となります。

そして気になる日本で流通する「ウォーターフェザー」との関連性。確かに容姿だけでは判別できないくらい似ていますが、上記の情報では「Fissidens fontanus」とは同定できないと思いました。ただ唯一、[アクアライフ別冊:アクアプランツno.05]の情報の文末に「ウォーターフェザー」と「Fissidens fontanus」を同定するような表現があったものの、具体的な裏付けが記載されていないことから判断し難いと思いました。そもそもFissidens種(ホウオウゴケ属)は世界中に多く分布し、容姿だけで見分けがつかないものも存在します。それに私の知るかぎりでは、現在日本で流通する「ウォーターフェザー」は原産の公表がされていないことが一番の要因です。

 

■「Fissidens fontanus」その後(2008年3月30日)

入手から1カ月程度ですが、思ったより成長が早い。だいぶもさもさしてきました。すでに活着している様子ですが、念のためにもうすこししてから固定している糸を取り除く予定です。

ちなみに、剥がれた一部を底床にさしていたところ、枝別れして一際よく生育していたため抜いみました。仮根がしっかりとソイルの粒に活着しているのを確認。左写真は、仮根の様子がわかりにくいので、ソイルの粒から剥がしています。

 

■ところで「ウォーターフェザー」はどうなったのか?(2008年3月30日)

入手より5カ月たち、直径は8cmほどになっています。群生のシルエットはきれいなドーム状ですが、思った程大きくなったわけでもなく、草体自体は少し元気がなくなった気さえします。

試しに抜いてみました。ところが、ややっ!びっくり!なんと根元に少しソイルをつけています。じっくり観察すると仮根をだして活着しているではありませんか。といっても、ソイルの粒は少しつけているもののリングろ過材の台座には活着していた様子はまったくみられません。

しかしこれは「ウォーターフェザー」も活着しないわけではなさそうです。でも入手から2カ月後までは仮根は確認できていませんので、ここまでには時間がかかっています。それに草体は少し元気がないし…。

さあ、困りました。このレポートを仕上げるための最終確認で気がついてしまった「ウォーターフェザー」の新たな展開です。

 

■これから

「Fissidens fontanus」についてはほぼ確かな情報をえられ、確立されていることがわかりました。しかし、「ウォーターフェザー」は原産地等の情報が公開されていないことから、いずれにしても同定不可能と、しめくるつもりでいたのです。しかしまあ、私が思うに 、水生で活着性が強くて生育の早い「Fissidens fontanus」といかにも活着性が弱い感じの「ウォーターフェザー」は現段階での生育を見比べてみても同定しがたいという結論を胸に秘めてはいます(言っちゃってますが)。とにかく「ウォーターフェザー」の生育特長に関しては、もう少し調べたほうがよさそうです。また追加レポートをすることにします。

実は私が知りえた情報のすべてをここに記載しているわけではありません。それは不確かな要素を含んだ情報だからです。もし、上記以外の情報や「ウォーターフェザー」の原産地に関する情報等をお持ちの方がいらっしゃいましたらぜひ教えてください。できるだけ憶測を排除して、より正確な情報をお伝えしたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。h_ahli

→検証のつづきはこちら「ウォーターフェザーとFissidens fontanus(2)」へ。

 

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