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 育成脱落編
[水草検証]エイノドルス ハムリック(2006年6月2日更新)

はじめてこのエキノドルス・ハムリック(以下ハムリック)と出会ったのは2003年の春先、アクアプランツさんに前景につかえる目新しい水草をたずねた時におすすめしていただきました。まったく未知な水草だったので、試しに5株だけ入手(水中葉)。するとみるみる増殖し、その年の10月にはSIZE90の前景に植栽できるほどにまで増えました。テネルスほど大型化せず、せいぜい4〜6cmぐらいの葉の長さのきれいなライトグリーン。増殖スピードは早く、ご覧と通りとても美しい、まさに前景にうってつけの水草なのでした。

ところがこのハムリック、当時、調べてもまったく情報なし。そんな時『エキノドルス・ヒュムルス』というそっくりな水草をみつけました。いつもよくしていただいているアクアプランツさんにこのことを問い合わせたところ、実際に『ヒュムルス』を仕入れて同じ環境で育成してみてくれました。そして結論は、同じものだろうということでした。名前についてはどうやら、関西の卸ではハムリック、関東の卸ではヒュムルスとあつかわれているようです。

しかし、ハムリックそのものの正体がわかりません。そんなある日、古いADAのアクアジャーナルをパラパラみていると『アフリカンチェーンソード』を前景にした水景。どうみてもハムリックにみえます。そこで、アフリカンチェーンソードで調べてみますが、ハムリック同様にほとんど情報がないのでした。

その後、『ProFile100 vol.18 アヌビアス&アフリカ小型美魚』という冊子を入手、ありました!『アフリカンチェーンソード』の情報。しかし残念なことに水上葉での紹介です。水上葉は、水中葉のスレンダーさとはまったく異なる丸い葉のプーンのような形状。

そして2005年11月、『世界の水草 728種図鑑』の発行。ようやくまともな情報をえることができます。『アフリカンチェーンソード(Ranalisma humile(Kunth)Hutchinson)』。写真は水中葉、これはもうハムリックそのものでしょ!?本書によると、水上葉は円形1cmほどらしく、ProFile100の水上葉の写真からもおそらく同じ水草のよう。水中では育成は容易で生育は早いとあります。となれば、私が持っているハムリックをつかって水上葉を確認すればいいわけです。

その前に、通称名の呼び名について大変、気になっていました。というのは、学名のRanalisma humile(Kunth)Hutchinson の中の「humile」って、ハムリックやヒュムルスと読めないこともないなと。そして最近、あるショップで『ヒュミリス』という名前で売っているのをみつけた。これは結構いい線です。

さて、水上葉育成の実行です。

以前から水草のストックをするときにはペットボトルをカットした器で水上葉を育成していましたが「カッコ悪いからやめてくれ」と妻によく叱られていました(笑)。今回は少しは見栄えもする器をと思って100円ショップでガラスのフラワーベースを入手。

しっかり根がはれるようにアクアソイル・アマゾニア・ノーマルを厚めに10cmくらい入れます。2月末にセットし、寝室の明るい窓辺に配置。3月半ばくらいまで日中は大陽光があたり、室温は21〜24度くらいでした。窓辺ですので夜間は18度くらいまでは下がっていたと思います。

半月くらいで水上葉がでてきました。そして徐々に水量を減らしていきます。

4月に入る頃はもう大陽光が入ってきませんが、真南側なのでけっこう明るいため、とくに問題なく成長しつづけました。最初は細長めの水上葉でてきて、だんだん丸みをおびた葉がでてきました。いちばん丸くて大きな葉は直径1cmくらいです。

2006年4月16日撮影

一旦、水上葉が展開しはじると気候のよさも手伝ってか、成長が早い早い。水切れしないくらいに適当に管理していたら、こないだ緑のボンボンを発見(写真右下のやつ)!どうやら花が咲いた後の種子のようです。他にもつぼみがいくつか確認できたので今度は注意深く観察。そしてようやく開花を確認(写真ボンボンの上あたり)。まだ開きはじめたばかり。平日なので翌朝、花を撮影することにしました。

2006年5月29日・朝8時ごろ撮影

翌日の朝です。すでに開いて1日たったこともあり、花びらはちょっとしおれぎみ。ですが結構カワイイ花ですね。種、とれるかなぁ。

2006年5月30日・朝8時ごろ撮影

※翌日には花はしおれていました。

この丸い水上葉は『ProFile 100vol.18 アヌビアス&アフリカ小型美魚』と比べて間違いない様です。『世界の水草 728種図鑑』に記された水上葉の形状とも一致します。これで、エキノドルス・ハムリック=アフリカンチェーンソードな可能性が非常に高くなります。

 

■追記

アクアジャーナル vol.125 に久しぶりにアフリカンチェーンソードが小型水槽の前景に使用されていました。写真ではまだ水上葉から水中葉に移行している最中のようで葉の形状にばらつきがみられます。解説によると生育スピードが遅いとありましたが、うーむ、確かに生え変りの段階では遅いかもしれませんがどうなんでしょう…

現在、うちのハムリックはSIZE45キューブで育成していますが、「Concept/Size45cube-2005年リセット」の一番下に記載している通り、メインに使った『マスターソイル』がよくないようで、ハムリックの成長は思わしくなく、以前のように密生してくれません。わりと悪条件でも難無く成長していたことがあるので、この状況にちょっと戸惑っています。私も現状のような経験しかなければ、ハムリックは成長が遅いとか難しいとか言っていたことでしょう。水草を論じるのは、なかなか難しいものですな。

 

■投稿情報

『誰でもできる水中ガーデニング』という本の水草の図鑑のページにアフリカンチェーンソードの名前でこう説明が「初入荷当初は、エキノドルス・ハムリクという誤った名前が付いていた。」と書いてありました。やはりエキノドルス・ハムリック=アフリカンチェーンソードの可能性が高いです。(2006年4/29.ウエムラさんより)

― それにしても一般的なノウハウ本に「ハムリク」という言い方が記載されていたこと自体に大変驚きました。ちゃんと水上葉と水中葉も掲載され(著作権のこともあるので紹介できませんが)、写真からも間違いなくうちのハムリックと同じものです。本書を100%信用するならば、私の検証結果は間違いないといえるでしょうが、いかに?私は片寄った書物しかみないので、こうした他書の情報は本当に本当にありがたいです。ウエムラさん、貴重な情報、ありがとうございました。h_ahli

 

アクアプランツさんからの情報1-育成 編(2006年5/25)

内容はアクアプランツさんの掲示板から転載しています。質問投稿者の内容や一部の内容は、一部省略、変更しています。この内容の掲載許可はアクアプランツさんにいただいております。

『ハムリックの水上葉は環境にもよると思いますが、水中で数日しか持ちません。お届けするまでに当店で経過した時間に輸送時間を考えると溶け始めるのが普通で、特に古葉は直ぐに痛み始めますが見苦しくても繊維が残るだけになるまで、できれば取り除かないでください。植物内では環境に適応するため新しい葉を伸ばそうとしますが、そのエネルギーや新芽を造るための材料を古葉から移すためです。なお本種の栽培は強光が必要です。照明の直下に植え付け頂き、他の水草の陰にならないようにして下さい。参考までに水中投入後4日目の画像で(写真左)、水槽の縁付近のため照明が弱く水中葉の展開が遅い状態です。写真右は、同じ水槽内で同じ時に水中に入れたハムリックです。水槽中央付近に植えたため光量が多く水中葉の展開が早い様子がわかります。』

↓特にハムリックは他のエキノより水上葉の溶けが早い。COPYRIGHT (C) アクアプランツ

 

アクアプランツさんからの情報2-種別の推測 編(2006年5/25)

衝撃情報!リメイクで使う水草をアクアプランツさんに注文した時に、ハムリックの検証したこのページのことをお伝えしたところ、お返事で思わぬ情報をいただきました。

『Eハムリック=アフリカンチェーンソード?の件ですが、私も同種と思いながらも詳細は不明でした。少し調べてみましたが「humilie」は西アフリカに産し「rostrata」は東南アジア産と記載された資料があります。マレーシアで採取されたらしいですがこの植物は以前、エキノドルスの一種であるとみなされていたとのことで、このときの間違いがインボイスネームでそのまま続いている可能性があります。さて当店に入荷しているEハムリックなるものは「Ranalisma rostrata」の可能性が高いのですが、そうなるとアフリカンチェーンソードという名称も間違いで「アジアンチェーンソード」と通称を付けるべきかもしれません。何れにしても詳細は不明です申し訳ございません。一度、代理店を通じてオリエンタルファームに照会してみます…』

ということでした。えっ、アジア原産?! ようやく決着がついたと思ったのですが、この新情報にびっくり仰天。さてさて、この真相はいかに!

 

アクアプランツさんからの情報3-種別の新事実!編(2006年6/2)

ここにきて、そもそもハムリックはアフリカ産ではなくアジア産。しかも書籍等にある学名等も誤った記載な疑惑がでてきました。そして、いよいよアクアプランツさんから最終的な返答です。

『さてEハムリックですが「Ranalisma rostrata」でした。なぜ「ラナリスマ」が「エキノドルス」の名前を冠したかについては、昔、間違ってエキノドルスと命名、その後にラナリスマと判明したが、そのまま通称名として流通しているとのことです。ついでに調べてみたのですがRanalisma rostrataの文献がありません。ネットでは海外のアクアショップばかり見つかりますが学術的な物は探しきれませんでした。私がよく検索するサイトではRanalisma rostratumと似た名前でアップされている種があり、中国・ベトナム・インドで採取されているようです。学名はアメリカ人が勝手につけるものと正規の命名によるものなどこれまた混乱しているので「Ranalisma rostrata」=「Ranalisma rostratum」と推測してるのですが。(一部省略)Ranalisma humileはアフリカ産で間違いないようですので、アフリカンチェーンソードはこちらでしょう。ちなみに当店では間違っていても流通名を最優先しております。これは違う物と思って購入したら同じだったというクレームを避けるためです。しかし本種に限っては名称を列挙した方が良さそうですね。』

やはりそうでしたか…。何はともあれ、いつもいろいろお世話になっているアクアプランツさんに感謝です。この場からもお礼を申し上げます。ありがとうございました。

■結論

私が憶測した結果は、一般に出回っている資料をもとにその範囲内では正しかったわけです。ところが流通側の都合のせいか誤った情報によって、参考にした書籍類の内容そのものが間違っていたのでした。『エキノドルス・ハムリック(ヒュムルス、ヒュミリス)』という通称名は、すでに一般化しているため、ここで新たに命名しても間際らしくなるのでこのままでいきたいと考えます。では、もう一度おさらいしてみます。

通称:エキノドルス・ハムリック(ヒュムルス、ヒュミリス)の正誤表
エキノドルス → ラナリスマ
学名:Ranalisma humile(Kunth)Hutchinson → Ranalisma rostrata(Ranalisma rostratum)
原産:西アフリカ産 → 中国・ベトナム・インド

しかし、ハムリックの花は、花びらの数やおしべの付方でエキノドルス系そっくりです(学術的には判断できませんが)。まぁ学名のRanalismaからオモダカ科だからでしょうか。

それと、当初から私がこだわっていた「アフリカンチェーンソード」という水草については、結局、ハムリックとは別物だったということになります。そうして、これまでハムリックに間違って使用されていた『学名:Ranalisma humile、原産:アフリカ』こそが「アフリカンチェーンソード」なのでした。

以下は上記の結果に基づいて訂正したデータです。※「Plant& Fish[水草]前景・密生(チェーンタイプ)」のデータと同じです。

通称:エキノドルス ハムリック(ヒュムルス、ヒュミリス)

学名:Ranalisma rostrata(Ranalisma rostratum)
科名:オモダカ科
分類:単子葉類 原産:中国・ベトナム・インド

成長形式/増やし方: 

光量 :中〜強 特記 :弱酸性〜弱アルカリ性、中硬水、22〜28度、CO2添加

[育成中] 通称名は、流通で誤ってつけられたものが一般化してしまっている。また、エキノドルスとあるが実際は『ラナリスマ』。テネルスほど大型化せず、せいぜい4〜6cmぐらいの葉の長さで、きれいなライトグリーン。底床肥料が多すぎるとまれに8cmくらいまで大きくなることがある。増殖スピードは早い。手に入れた当時は未知の水草で、試しに 5株しか手に入れなかったが、みるみる増殖。前景にうってつけの水草だ。(2003.3月入手)

はっ!となると、本家『Ranalisma humile』であるアフリカンチェーンソードって見たことがないというか、これまでに見たことがあるのかもしれないけど、まったく認識できてない私。うーっ、ここまできたら本物のアフリカンチェーンソードを確かめたい…。まだ、量が増えるかもしれませんな、このページ(笑)。

さて今回、明らかになったハムリックの真相ですが、おそらく国内の書籍や資料等には記載されていない情報???単なる素人の私が興味本意で突き詰めたことですが、それにしても日本のアクア誌がいかにてきとーなことか(怒)、まったくここにたどり着くまで遠回りしたよ(疲)、やれやれ。さて、このページでのハムリックに関する内容をなにかしらにもし引用される場合は、お手数ですが取りあえずご一報ください。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

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