MICMOL/AQUA CC Planted

2018年7月末、「AQUA CC Planted」がデビューしました。まるでMICMOLのノウハウを集結したと言っても過言でないほどの完成度。ボディーおよびブラケットはシルバーカラーで素材はサビに強いアルミ製です。ビス止めもなく、フラットでありながらやわらかいディテールの本体。無駄を削ぎ落としているにもかかわらず微調整を可能にしたブランケット。ミドルクラスにもかかららず、水草育成にこだわった波長を発するハイパワー出力LED。しかも、このクオリティーでこれだけリーズナブルな設定なのにさらに調光をタイマー管理できるスマートコントローラーも付属。これ1基にすべて完璧にそろってます!はっきり言ってもう余裕でライバルはないでしょう。

ではまずは概要です。

本体サイズ/250×80×10mm(シルバーカラー、重量285g)
適応水槽/250~600mm
消費電力/30W(SMD 0.5W LED 58pcs)
コントロール/日の出、日没、ムーンライト、24hプログラムタイマー機能付き
付属品/コントローラー、ブラケット、日本語説明書、1年間保証
希望価格/16,200円(税込)

 

 

ボディ仕様

ちょっと心配になるくらいコンパクトサイズですが、これでも出力30Wのハイパワー。30cm〜45cmの水草水槽ならどんなレイアウトスタイルでも問題なしです。両端に陰性水草を配置するようなレイアウトなら60cm水槽でもいけると思います。実際、ブランケットは60cm水槽まで対応しています。奥行きや高さを微調整できるGenius bravketo(ジーニアスブラケット)です。重量がわずか285gしかないのでメインの水槽をひきたてる細くてシンプルなブランケットが実現しています。また、不用意な落下を防ぐ安全対策として、ブラケットの差し込み口には抜け出し防止のロック機能があります。

 

調光とタイマー

付属の最新のスマートコントローラに最新のプログラム「iMOS3.0」を搭載。設定は「Auto Mode(プログラム設定)」と「Manual Mode(クイック設定)」から選ぶことができます。プログラム内容は、6箇所のタイムポイントで3チャンネルの調光設定ができます。6箇所のタイムポイントとは「Dawn(点灯開始〜夜明け)」「Sunrise(日の出)」「Midday(日中ピーク)」「Sunset(日の入)」「Dusk(夕暮れ)」「Night(ムーンライト〜消灯)」です。

MICMOLの分離型のスマートコントローラーはもともとタイムポイントは4箇所でしたが、スティック型の新型になって6箇所になりました。6箇所というのはハイエンドクラス機種に匹敵し、よりスムーズな調光設定ができます。自分のライフスタイルにあわせたタイマー設定に自然や水草やレイアウト趣旨にそった調光といった好みの設定が自在にできるんです。ちなみに私が現在120cm水槽に使用しているAqua Sunrise Plantも同じくタイムポイントは6箇所で3チャンネル方式です。私は13時から22時までの点灯の中でピークは14:30〜15:30だけに設定し、今はシダとクリプトコリネがメインなのでピークで90%くらいの調光をしています。各チャンネル設定は、私はわりと自然に忠実に午前中は紫外線を強めにして午後は赤外線を強めにという感じです。水草種類によってもフィールドの環境は全然違います。このあたりはこだわる楽しみがあるものです。

 

3チャンネルのLEDについて

出力30W、LED球は8種類・58球搭載され、3チャンネルにわけられています。

14pcs * Warm White (3000~3500K) /Channel 1
28pcs * White (6500K~7000K) /Channel 2
4pcs * Royal Blue (450~455nm)/ Channel 3
2pcs * Blue (470~475nm) /Channel 3
4pc * Deep Red (660~665nm) /Channel 3
4pc * Green (510~520nm) /Channel 3
1pcs * Violet (410~415nm) /Channel 3
1pcs * UV (380~395nm) /Channel 3

各チャンネルの分類は

Channel 1/White 電球色のワームホワイト
Channel 2/Blue 白昼色のクールホワイト
Channel 3/Special UV+RGB

とされ、この3つのチャンネルの強弱(0~100%)による組み合わせで全体の色合いが決定されます。細かく言えば100万通りの色合いを作り出すことが可能です。これらの組み合わせは6箇所のタイムポイント制御可能です。例えば、青みがかった夜明けのように徐々に明るくしてピークの眩しい日中へ、そしてだんだん赤みのある夕暮れを演出し、ムーディーなムーンライトへと自然な日照をすべて自動制御で作り出すことができるのです。では各チャンネルの詳細です。
※スペクトル図は離隔30㎝に実測したデータをもとに私が描き起こしました。
※各チャンネルの相対発光強度はピークを1.0としてグラフ化されており、発光強度そのものの比較ではありません。

 

Channel 1/white ワームホワイト(電球色)

14球搭載されています。観賞用の光の強さにはあまり作用できませんが、太陽光の暖かさと光合成作用スペクトルで基本的に必要な波長域を幅広く補います。どんなに明るい水草用LEDライトでも、クールホワイトがメインでこのワームホワイトをバランスよく搭載されていないものがあるとすれば、私にとってありえないと考えるくらい標準搭載として重要な波長域です。

 

Channel 2/Blue クールホワイト(白昼色)

28球搭載されています。最も基本となる波長域のLED球で、観賞用としての明るさの源です。見た目は白色ですが波長域ではブルーに相当します。ハイパワー出力を売りとする粗悪な水草用LEDライトは、ほぼこのクールホワイトメインだったりしたり。ま、半端なく強光であれば暖色域が底上げされるので水草も育つには育ちますが、観賞としては青みがかったり緑がかったりと各水草の個性が台無しです。

 

Channel 3/Special UV+RGB

6種類、16球搭載されています。いわば水草用LEDライトの生命線です。ワームホワイトとクールホワイトの絶妙なバランスにくわえ、強調したい波長域の各球のエッセンスで水草用ライトとしての真価が決まります。私は過去に何度か水草用LEDライト開発に携わった機会がありましたが、ほんの1球でトータルバランスに影響があり、難しい部分です。それにしても感動したのは、私が過去最後に携わった時にこだわった4箇所の波長域がピンポイントで強調されていました。

 

All Channel

3チャンネル58球、すべてハイパワーで点灯したスペクトルです。一応、わかりやすいように光合成作用スペクトルを下地にしました。このスペクトル図をみてすぐに思い出したのは私が最後に携わり、現在も120cm水槽で使っているAqua Sunrise Plantのスペクトルに本当にそっくりなんです。ワームホワイトのバランスとChannel 3の強調波長が実によく融合し、3つのピークポイントが効いています。そして一見気がつきにくいと思いますが、Channel 3の4箇所の強調波長で460のピークがChannel 1とChannel 2の440のピークと融合してブルー域が幅広くなっているところ。実はここも私がとてもこだわった箇所だったので、なんかとてもうれしい驚きでした。

 

まるで真価と自信の象徴のようにボディ天板の中央にはプリントではなく、鏡面仕上げのMICMOLのロゴが立体的に刻印されています。確かにミドルクラスを超えて文句無しのすばらしい水草専用LEDライトだということを思い知らされました。h_ahli

協力/MICMOL、JUN Coporation

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